京都で人形の製造・販売をして、もう三代目です。 人形の需要の最盛期は、雛祭り、端...
京都で人形の製造・販売をして、もう三代目です。
人形の需要の最盛期は、雛祭り、端午の節句など、時期が決まっています。
そのため、それ以外の期間はあまり物が動くこともないですし、開店休業と行ってもいい状態が続きます。
まして、最近では人形飾りなどをする習慣も減少してきましたので、最盛期でさえ以前ほどの盛り上りとはなりません。
そこで、経費の絞込みをする必要に迫られました。
商売は、いくら伝統を重んじる業種・業態だったとしても、時流に乗ることも大切です。
その時代時代に合った経営も必要だということです。
税理士とどこをどう詰めるかという話を重ねていき、人員と車輌の問題に行き着きました。
どうしても人件費が一番重たいのです。
泣く泣くひとりの社員をリストラしました。
何年も同じ釜の飯を食べてきた仲間を切るのは辛かったですが。
次が車です。ひとり社員が減ったから一台を処分しましたが、そこでさらに大胆な策を打つことにしました。
社用車としては一台だけを残し、その他は繁忙期だけレンタカーで乗り切るという方法です。
ベストレンタカーさんにご協力いただき、最盛期だけマンスリーレンタルさせていただくことになりました。
実に格安で貸していただけたので、雛人形と五月人形の最盛期を終えて、前年比で大幅な黒字にできました。
これで何とかこれ以後も乗り切っていけそうです。
(京都市 K株式会社さま)