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食欲の秋!京都の郷土料理のルーツをドライブでたどってみよう

2022.11.15
  • コラム

こんにちは、京都のベストレンタカーです。

京都は紅葉の盛りを迎えつつあります。もちろんこの時期の京都は言葉にできないほど美しいのですが、前回もお話ししたとおり、どこも、非常に、非っ常に、混雑します。

そこで今回は、花より団子、紅葉より食欲、と、自然の中で京都名物のルーツをたどるドライブをご紹介いたしましょう。

京名物「鯖寿司」を支えた「鯖街道」

京都市内から八瀬・大原を抜けて、若狭湾沿岸の福井県小浜市に向かう国道367号線、またの名を「若狭街道」。京都の人にとっては、「若狭街道」よりは「鯖街道」と呼んだ方が通じるかもしれません。

「鯖街道」の名の由来は、この道が若狭湾で取れた鯖を京都に運んだことに由来します。運ばれた鯖は、京都名物のひとつである鯖寿司の材料になりました。

京都の鯖寿司は、農林水産省が各地の郷土料理を集めた「うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~」にも登場するんですよ。

さらに鯖街道は、「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国(みけつくに)若狭と鯖街道~」として、日本遺産にも指定されています。

そんな由緒がある京都の鯖寿司や鯖街道。そして鯖は晩秋から冬にかけて、つまりちょうど今ごろから旬を迎えます。

そこで今回は混雑する京都市内を避けて、鯖街道で若狭湾までドライブしてみましょう。なお、道中はほとんど山道なので、山の中からも色づく山々や木々を楽しめますよ。

なお「京都市内」とは、今回はベストレンタカー十条本店を想定しています。

京都市内から八瀬・大原へ(所要時間約60分)

まずは京都市内から八瀬・大原方面に向かいます。京都市東部を南北に走る白川通を通り、高野川沿いに走る国道367号線に入りましょう。

国道に入った先は片側1車線、それほど広い道ではなくなります。ここは少々混みやすいポイントなので運転には注意が必要です。

ベストレンタカー十条本店から約50分程度走ると、八瀬にさしかかります。八瀬からさらに10~15分ほど走ると、大原に到着。ここまででだいたい、道の混み具合にも寄りますが、約60分程度見込んでおくとよいでしょう。

ただし、八瀬も大原も紅葉の名所。休日は道が混みやすいので、渋滞情報はしっかりご確認ください。もし混んでいたとしても、大原さえ抜けてしまえばかなり道は空くはずです。

大原から朽木へ(所要時間約40分)

大原から先も、引き続き国道367号線を走ります。道の両側には木々が迫り、時々、これぞ日本の原風景と言いたくなるような田園風景が見えてきて楽しいですよ。

大原を越えて10分ほど走ると、滋賀県に入ります。「途中トンネル」というトンネルを抜けると、琵琶湖方面に抜ける国道477号線との分岐です。

ここは山の中にいきなり立派な立体交差が現れるので、個人的には面白くて好きな場所です(ドライブすると一瞬で通り過ぎてしまうのですが)。

途中を越えた先はひたすら山道です。スピードに気をつけて、景色を楽しみながらドライブ。

大原を超えて40分程度走ると「道の駅 くつき新本陣」に到着です。ここまで京都市内からトータルで約1時間40分。そろそろ休憩したほうがよさそうですね。

「道の駅 くつき新本陣」でひとやすみ

「道の駅 くつき新本陣」は、滋賀県高島市朽木にある道の駅。周辺にはオートキャンプ場や、温泉や室内プールが楽しめる「グリーンパーク思い出の森」などがあります。

また、歩いて10分ほどにある興聖寺(こうしょうじ)は、室町幕府の15代将軍足利義輝ゆかりの場所。興聖寺は、京を追われた義輝が隠れ住んだ岩神館跡にあるお寺。建物は別のものになっていますが、庭園は当時のまま残されています。上の写真は、まさにその庭園です。

足利義輝といえば、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』にも登場しましたね。京を追われた義輝が、光秀に「自分には麒麟を呼ぶ力がない」と雪の降る様子を眺めながら嘆くシーンがありました。

あのとき義輝が住んでいた場所こそ、ここ朽木なのです(すみません、歴史好きなので少し熱くなりました)。

「道の駅 くつき新本陣」には、このように歴史ある朽木の特産品が多く販売されています。もちろん、鯖寿司もありますよ。飲み物を買い足したり、お土産を買ったりしてもいいと思います。

朽木から「道の駅 若狭熊川宿」へ(所要時間約20分)

休憩したら、さらに鯖街道を北上していきましょう。国道367号線をまだまだ進みます。

なお、「道の駅 くつき新本陣」を出てすぐの山中に、織田信長が身を隠したと伝わる「信長の隠れ岩」があります。が、近くに車を置けるようなスペースはほとんどなく、私自身は行ったことがありません……

ブログを書くにあたって調べてみたのですが、割と山道を登っていくようです。こういう場所もあると知っておくとドライブが面白くなるかもと思い、紹介させていただきました。

さて、再び片道一車線の山道が続きます。20分ほど走ると、いよいよ福井県です。

福井に入るとすぐに「道の駅 若狭熊川宿」があります。さきほど「くつき新本陣」で休憩したばかりですが、この道の駅にも立ち寄ってみましょう。ここまで、京都市内から約2時間です。

周囲の散策もおすすめ!「道の駅 若狭熊川宿」

若狭熊川宿は、室町時代からの宿場町。豊臣秀吉に仕えた五奉行のひとり、浅野長政ゆかりの地でもあります。長政は小浜城主を務めたのですが、そのときに熊川宿を交通の要衝として発展させたのだそうですよ。

熊川宿にある「道の駅 若狭熊川宿」には、鯖街道の歴史が学べる「鯖街道ミュージアム」が併設されています。近くには熊川城趾や昔ながらの住宅や町並みが残っていて、天気が良いときは散策するのもおすすめです。

古民家の一棟貸し宿泊施設もあるので、京都から八瀬・大原・朽木をゆっくり見て回って熊川宿で宿泊、翌日改めて小浜を目指すといったのんびりドライブ旅もいいかもしれません。

熊川宿から小浜市鯖街道ミュージアムへ(所要時間約20分)

熊川宿を抜けると、道は山を抜け、里を走るような感じになります。相変わらず片道1車線の道路ですが、車道の横にはちゃんとした歩道もあり、町が近づいてきた!という印象を受けます。

「道の駅 若狭熊川宿」を出て10分も走ると、国道27号線との交差点に到着します。この交差点が国道367号線の終点です。

交差点を左に曲がり、国道27号線を走って海に向かいます。すると、小浜港近くに「小浜市鯖街道ミュージアム」があります。ミュージアム前の歩道には「さば街道起点」と書かれたプレート。ここが鯖街道の起点というわけです。

ここまで、休憩時間を含めると京都市内から片道3時間弱。日帰りドライブにちょうどいい感じの距離と時間ではないでしょうか。

鯖街道の起点・小浜市のみどころ

では、小浜市を少し観光しましょう。みどころはいろいろありますが、おすすめは「若狭フィッシャーマンズワーフ」。新鮮な海の幸を食べたり、海鮮物やお土産を買ったりできます。遊覧船も出ていて、食事に、買い物に、観光にと楽しめる施設です。

また、小一時間ほど東に走ると、三方五湖レインボーラインというドライブウェイがあります。5つの湖と日本海を望める絶景が楽しめますドライブウェイで、時間に余裕があればこちらもおすすめです。

帰りのルートは主に3パターン

帰りのルートは主に3つあります。

1.行きと同じルートを引き返す

小浜から、熊川宿、朽木、大原、八瀬と来たルートを引き返すコースです。

2.小浜市内から国道162号線を使い、福井県から京都府南丹市美山町に抜け、京都市右京区京北、京都市右京区高雄を抜けて市内に入る

こちらの道もかつて鯖を運ぶのに使われていたため、「西の鯖街道」と呼ばれています。途中には「道の駅 名田庄」「道の駅 美山ふれあい広場」「道の駅 ウッディー京北」と3つの道の駅があり、休憩する場所にも困りません。

3.小浜市内から舞鶴若狭自動車道を使って舞鶴に向かい、京都縦貫自動車道を通って帰る

地図上は大回りになりますが、高速道路を使うので走りやすさで言うとこれが一番かもしれません。ただ、お金は少々かかります。

なお、どのルートを通るにしても、京都市内に入るときに時間帯によっては渋滞に巻き込まれることがあります。渋滞情報は必ずチェックしておきましょう。

レンタカーで鯖街道を走るときのおすすめ車種

鯖街道を使って京都市内から福井県小浜市に向かうドライブルートをざっと紹介しました。

レンタカーを使ってドライブする場合、コンパクトカーがおすすめです。弊社ではC-1クラス(排気量1000cc以下)、もしくはC-2クラス(排気量1500cc以下)と呼んでいるクラスの車種ですね。

コスパ重視なら軽自動車(弊社A-2クラス)でもいいかもしれませんが、個人的には軽自動車よりもう少しパワーが欲しいかなと思います。このあたりは普段乗っていらっしゃる車やお好みですね。

御家族やグループでお出かけされる場合はミディアムワゴンも選択肢のひとつ。一緒に出掛けられる人数から考えると良いのではないかと思います。

ちょっと出掛けてみようかな、と思ったら、ぜひ弊社のレンタカーをご利用くださいませ。

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