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2023年は弘法大師ご誕生1250年の年!レンタカーでゆかりの地・高野山に行こう!

2023.04.15
  • コラム

こんにちは、京都の格安レンタカー、ベストレンタカーです。

あっという間に桜の季節が終わり、早くもGWの足音が聞こえてきました。新緑に包まれる京都や関西の5月はドライブのベストシーズンのひとつです。京都発のドライブスポットはたくさんありますが、今年、2023年に行くならここは外せない!という場所が、和歌山県の高野山。その理由や見所を紹介します。

2023年は高野山のメモリアルイヤー!

京都からレンタカーで高野山へドライブ

2023年は高野山の開祖・弘法大師ご誕生1250年のメモリアルイヤー。特にお誕生日の6月15日の前後、5月14日から7月9日までは、山内でさまざまな記念行事が行われます。また、期間限定の特別御朱印も授与していただけるそうなので、御朱印を集めていらっしゃる方も要チェックですね。

高野山なら、京都からのアクセスはなにもドライブにする必要はないのでは、と思う人もいるかもしれません。確かに、京都から高野山へは高速道路を使っても片道約2時間30分以上、途中で休憩を挟めば3時間はかかります。京都駅から行く場合は京都駅から直通バスも出ているので、わざわざドライブする必要はないと思う人もいるでしょう。

しかし、問題は高野山内の移動です。高野山の山内には金剛峯寺、壇上伽藍、奥之院など多くの見所があります。金剛峯寺や壇上伽藍は比較的多くの寺院や宿坊、飲食店やお土産物屋さんが立ち並ぶエリアにあり歩いても回れますが、奥ノ院はそこから離れているためバス移動をしなければいけません。

このバスが、結構混雑するのです。

実は私(ブログ担当スタッフ)も、以前、鉄道を使って高野山に行ったことがあります。京都から何度も乗り換えて、最後はケーブルカーを使って、やっと高野山に着いたと思ったらそこから奥ノ院まで混雑するバス移動……と、移動だけでけっこう疲れました。帰りはもうへとへと……

この経験から、クルマで行ったほうが案外楽なのではないかと思う次第です。

高野山の基礎知識

京都から高野山へレンタカーでドライブ

まず、高野山について抑えておきたいのが「一山境内地(いっさんけいだいち)」という言葉です。これはつまり高野山全体が金剛峯寺の境内である、という意味。つまり「金剛峯寺」というお寺が高野山にあるのではなく、高野山全体が金剛峯寺なのです。

金剛峯寺の開祖は言わずと知れた弘法大師。774年に讃岐国(香川県)で生まれた弘法大師は793年に出家し(※諸説あり)、806年に唐に渡ります。唐で仏教を学んだ弘法大師は806年に帰国。810年に真言宗という宗派を開くことについての、816年に高野山を開くことについての勅許(天皇による許可)を得て、819年に伽藍建立に着手しました。

現在、高野山内には117もの寺院があるそうですが、その歴史は1200年以上前にさかのぼるわけですね。

※年代は高野山金剛峯寺の公式サイトを参考にしました。弘法大師が出家した年齢についてはいくつかの説があり、定説はないようです。

高野山のみどころその1:金剛峯寺の「柳の間」と「蟠龍庭」

京都からレンタカーで高野山へドライブ

それでは、順番に高野山の見所を紹介します。まずは、高野山そのものともいえる金剛峯寺。ドライブで行く場合は金剛峯寺の門前に駐車場があるので、ここに停めると便利です。

歴史があるお寺だけあって見所だらけなのですが、歴史好き、戦国時代好き、大河ドラマ好きの方に特におすすめしたいのが「柳の間」です。

柳の間は、豊臣秀次が自害した部屋。秀次は豊臣秀吉の甥で、一時は秀吉の後継者として関白の地位につきます。しかし秀吉に息子(秀頼)が生まれたあとはその地位を追われ、高野山に蟄居(ちっきょ=謹慎)させられました。そして、1595年にこの柳の間で自害するのです。

大河ドラマがお好きな方なら、2016年に放送された『真田丸』というドラマを覚えていらっしゃるかもしれません。このドラマでは、新納慎也さん秀次を演じていましたね。品があって大らかで、優しい雰囲気の秀次公でした。

また、お庭好きな方なら蟠龍庭(ぱんりゅうてい)も必見です。日本最大級と言われる石庭で、その広さは2,340平方メートル。雲海の中で雄雌一対の龍が向かい合い奥殿を守っている様子が白砂と岩で表現されていて、しみじみと眺めたいいいお庭です。

高野山のみどころその2:壇上伽藍

高野山壇上伽藍へ京都からレンタカードライブ

続いての見どころは、壇上伽藍。クルマで行く場合は、壇上伽藍前に駐車場があります。なお、さきほど紹介した金剛峯寺と壇上伽藍は歩いても5分程度です。金剛峯寺か壇上伽藍どちらかの駐車場に車を置いて、歩いて見て回ってもいいと思います。

壇上伽藍のみどころは、まずは高野山のシンボルともいえる根本大塔。お天気がいい日は、青空に朱塗りの柱などが映えて言葉も出ない美しさ。その内部は胎蔵大日如来像があり、その周辺の柱には十六代菩薩が描かれていて、やはり言葉も出ない美しさと迫力があります。

それからもうひとつのみどころは、三鈷の松(さんこのまつ)。松の葉というと普通は2枚ですが、この松の葉は3枚あるちょっと変わった形をしています。

この松には、弘法大師が唐からの帰国前に真言密教を広めるのにふさわしい場所がないかと、日本に向けて投げた三鈷杵(さんこしょう)が引っかかった場所という言い伝えが残っています。地面に落ちている三鈷の松の葉を、縁起物として持ち帰る人も多いそうですよ。

なお、これはちょっとした余談なのですが、三鈷の松は京都にもあります。紅葉で有名な永観堂に生えていますので、興味がある方は京都ドライブのついでに永観堂に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

高野山の見どころその3:奥の院

京都から高野山奥之院までレンタカーでドライブ

続いての見どころは奥之院。金剛峯寺などから少し離れているので、クルマで移動したほうがいいでしょう。少しといっても、クルマなら10分も走れば到着します。駐車場もあるので安心です。

奥之院には、戦国武将をはじめとする多くの人々のお墓があります。その数おおよそ20万基。武田信玄・勝頼、上杉謙信、織田信長、明智光秀、豊臣秀吉、石田三成など大河ドラマなどでおなじみの武将の墓もあり、歴史好きな方が熱心にお参りするのを見かけます。

武将のお墓を眺めながら奥に歩いていけば、最奥に小さなお堂が見えてきます。弘法大師の御廟です。

御廟といっても、正確にはお墓ではありません。高野山では「お大師さま(弘法大師)は死んだのではなく、深い禅定(ぜんじょう=深い瞑想)をされているのだ」と伝えられています。この考え方は「入定信仰(にゅうじょうしんこう)」と呼ばれるもの。入定信仰に基づき、高野山では1日2回、弘法大師のお食事を御廟にお供えしています。

弘法大師の入定は836年。あと10年あまりで1200年を迎えます。これほど長い間、ずっと高野山のお坊さんたちは弘法大師のお世話をしてきて、これからもし続ける。御廟の前に立ってそんなことを考えると、不思議な気持ちに言葉を失います。

奥之院に行ったらチェックしたい!七不思議

ちょっと不思議な、怖い話が好きな方なら、奥之院に伝わる七不思議を巡ってみるのもおすすめです。

1.「来ましたよー!」とアピール必須? 数取り地蔵

駐車場から出て、御廟に向かうにはまず「一の橋」という橋を渡ります。その橋を渡ってすぐ左手にある小さなお堂が、数取り地蔵のお堂です。数取り地蔵は、奥之院にお参りする人の顔とお参りに来た回数を数えて地獄の閻魔大王に伝えてくれるお地蔵さま。きちんと手を合わせてご挨拶しておきたいお地蔵さまです。

2.感謝の気持ちで手を合わせたい 汗かき地蔵

一の橋を渡り先に進むと「中の橋」という橋があります。中の橋を渡って左手にあるのが、汗かき地蔵のお堂です。汗かき地蔵は、衆生の身代わりとして地獄の責め苦を受けているために汗をびっしょりかいていらっしゃるのだそう。格子戸があるので直接お姿は見られませんが、やはりこのお地蔵さまにもしっかり手を合わせておきたいですね。

3.のぞき込む勇気はありますか? 姿見の井戸

姿見の井戸は、汗かき地蔵のすぐ近くにある井戸。井戸をのぞき込んで自分の姿が見えなかったら、3年以内に亡くなってしまうと伝えられています。なお、私はのぞき込む勇気がありませんでした。

4.そこは極楽それとも地獄? 禅尼上智碑(ぜんにじょうちひ)

禅尼上智碑(ぜんにじょうちひ)は、中の橋を渡って右側にある石碑。この石碑にあるくぼみに耳を当てると、極楽の声かもしくは地獄の釜の音が聞こえてくるのだと言われています。こちらも、私は耳を当てられませんでした。だって、万一地獄の釜の音が聞こえてきたら怖すぎます……!

5.足下に気をつけて! かくばん坂

中の橋を過ぎると、石段が続く坂にさしかかります。これが「かくばん坂」。この坂で転んでしまうと、3年以内に亡くなってしまうと伝えられています。京都の三年坂と似たような言い伝えですね。坂を歩くときはおふざけ厳禁です。

6.弘法大師が起こした奇跡! 玉川の魚

かくばん坂を進むと「御廟の橋」という橋にさしかかります。この橋の下を流れているのが、玉川という川です。この川には昔、ある男が玉川で魚を捕り、焼いて食べようとしていました。そこに通りかかった弘法大師が男から魚を買い取り川に返すと、魚が生き返って泳ぎだしたという言い伝えがあります。玉川の魚には、今でも焼かれたときの串のあとが黒い斑点となって残っているのだとか。

7.あなたの罪の重さがわかるかも? 弥勒石

御廟の橋を渡ってすぐ、左手にあるのが「弥勒石」。この石は持つ人によって重さが変わり、その重さは持つ人の罪の重さなのだとか。善人が持てば軽く、悪人が持てば重くなるという石なので、興味がある方はぜひ一度持ってみてはいかがでしょうか。私が行ったときは行列ができていたので諦めました……

京都から高野山へレンタカードライブ!そのルートやおすすめ車種は?

最後に、高野山へのクルマでのアクセスとレンタカーのおすすめ車種を紹介します。

京都市街地から高野山へのアクセス

まずは、第二京阪を通って門真JCTから近畿自動車道に入り、岸和田和泉ICから一般道におります。そのあとは国道480号線をずっと走っていけば高野山に到着です。国道480号線はきちんと整備されて道幅もそこそこあるので、山道に不慣れな方も安心して運転できるのではないでしょうか。所要時間は約2時間30分です。

京都から高野山へドライブする場合のおすすめ車種

レンタカーで高野山に行くなら、おすすめはコンパクトカーもしくは軽自動車。最後は山道になるので、運転に慣れているタイプのクルマを選ぶとよいでしょう。

ひとつ気をつけたいのが、カーナビの設定です。特に国道480号線が混雑しているときなどは、カーナビが別ルートを指示することがあります。しかし、中には狭く運転しにくいルートを指示することもあるようなので、できれば事前にマップでルートを確認しておいたほうが安心でしょう。

それでは皆様、たのしいドライブを!レンタカーのご予約等のお問い合わせをスタッフ一同お待ちしております!

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