探検気分で残暑をしのぐ。京都からドライブで行ける鍾乳洞3選
- 2022.09.13
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- コラム
こんにちは、京都のベストレンタカーです。
8月も今日で終わりです。もうほとんどの学校では夏休みが終わっているのではないでしょうか。大学生の方であれば、もう少し長く夏休みを楽しめそうですね。社会人の方の中には、混み合う時期を避け、今ごろの時期に休みを取る方がいらっしゃるかもしれません。
9月に入ると、レンタカーのご予約にも余裕が出てきます。少し遅い休みを楽しみたい方は、ぜひお問い合わせください。
まだまだ暑い9月ですが、今回は京都からドライブで行けるひんやりスポット、洞窟を紹介します。京都からでも、車で少し足を伸ばせば、自然の鍾乳洞を楽しめるんですよ。自然好きな方、残暑をしのぎたい方はぜひ参考にしてください。
京都府唯一の鍾乳洞!質志鍾乳洞(京都府船井郡京丹波町)
質志鍾乳洞(しづししょうにゅうどう)は、京都府下唯一の鍾乳洞です。昭和2年、1927年に発見された鍾乳洞だそうです。発見されてまだ100年も経っていないのですね。
京都市内からのアクセス
京都市内からのアクセスは、京都縦貫自動車道を経由して約1時間。京丹波みずほICを降りたら、国道173号線を北(綾部方面)に向かって10分程度走ります。駐車場は約50台駐車可能なので安心です。
質志鍾乳洞について
公式サイトによると、鍾乳洞の大きさは総延長52.5メートル、高低差25.1メートル。縦穴洞窟なので、入るといきなり延々階段を降りていくことになります。鍾乳洞の見学料金は大人530円、小人(3歳~中学生)310円です。
洞窟内の階段はけっこう湿っています。さらに、場所によってはかなりの急勾配で、階段というよりむしろはしごのような急な場所も。スニーカーなどの滑りにくい靴を履いて行くことをおすすめします。
縦穴なので、延々階段を降りた先はいわゆる「底」。25メートルあまりの深い穴の底に達した達成感がものすごいです。基本的に縦穴を降りてまた登ってくるだけなので、見学にそう時間はかかりません。
また、内部はコウモリ類の生息地でもあるそうです。もしかしたらコウモリに遭遇するかもしれないのでご注意ください。
なお、2022年8月現在、鍾乳洞の内部の見学には10人までという人数制限がかけられています。少人数のグループで行く場合は大丈夫だと思いますが、まとまった人数で行くときには見学時間に余裕を持たせたほうが良いでしょう。
鍾乳洞以外のお楽しみ
鍾乳洞の周辺はアウトドアも楽しめる公園になっています。10機分のテントサイトのほか、バンガローも2棟ありますよ。テント泊が好きな方は利用するのもありかもしれません。
入口は喫茶店!?不動窟鍾乳洞(奈良県吉野郡川上村)
不動窟鍾乳洞は、奈良県吉野郡川上村にある洞窟です。歴史は古く、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が1300年前に発見したといういわれています。日本遺産「森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ ~美林連なる造林発祥の地“吉野”~」を構成する文化財のひとつでもあります。
京都市内からのアクセス
京都市内からは、第二京阪道路、京奈道を経由して木津ICへ。京都南部から奈良県内に入り、奈良県内を南下。最終的には国道169号線を吉野方面に向かって走ります。所要時間は約2時間40分です。
第二京阪、近畿自動車道、阪和自動車道、南阪奈道路を経由する、大阪府を回るコースも選択肢としてはあり。一見遠回りに見えますが、有料自動車道の区間が長いため所要時間は約2時間20分と少々短めです。
国道1号線で奈良に向かい、国道24号線などを経由し国道169号線に向かうオール一般道ルートもあります。ただ、所要時間は3時間を越えるので、途中に休憩を挟まないとちょっとしんどいかもしれません。
不動窟鍾乳洞について
不動窟鍾乳洞の目印は、「喫茶 ホラ!あな」という喫茶店です。
「ホラ!あな」は不動窟鍾乳洞の入口になっている喫茶店です。お店に入って場料を払い、鍾乳洞へ向かいます。なお、鍾乳洞の中には滝がありとても滑りやすくなっています。「ホラ!あな」で長靴(無料)を借りられますので、必要に応じて利用すると良いでしょう。
奈良県観光公式サイト「なら旅ネット」によると、約140メートルの長さがある鍾乳洞だそうです。入場料(入窟料)は大人500円、小人300円。
不動窟の見どころは、内部にある滝「不動滝」。内部には小さな滝があるのですが、この滝の水がどこから流れてきてどこに流れていくかはわからないそうです。滝の水は奈良県の美味しい水31選にも選ばれていて汲んで帰ることもできますよ。
鍾乳洞以外のお楽しみ
鍾乳洞を探検したら「ホラ!あな」で休憩して帰るのもおすすめ。山中の喫茶店らしく、ジビエ料理が名物だそうです。
モノレールで洞窟へ!五代松鍾乳洞と面不動鍾乳洞(奈良県吉野郡天川村)
最後にもう2つ、奈良県吉野郡天川村にある五代松(ごよまつ)鍾乳洞と面不動鍾乳洞を紹介しましょう。
この2つは、どちらも奈良県吉野郡天川村洞川(どろがわ)地区にあります。ここはレトロな宿が建ち並ぶ、洞川温泉として有名な地区ですね。
京都市内からのアクセス
京都市内からの場合、不動窟鍾乳洞に行くとき同様まずは奈良県に入ります。そのあとは国道309号線を南へ。近鉄下市口駅付近で吉野川を越えると、整備されていて運転しやすい道とはいえ山道が延々続きます。
さらに、洞川手前の天川川合の三叉路を過ぎるとヘアピンカーブもある峠道が現れますので、運転にはお気をつけください。所要時間は京都市内から2時間30分~3時間程度です。
駐車場は地区内に点在しています。山間の地区にある駐車場であるため、ひとつひとつの駐車台数はあまり多くありません。週末や休日は混み合う可能性もあるので、ご注意ください。
五代松鍾乳洞も面不動鍾乳洞も、洞川温泉の奥にある鍾乳洞です。どちらも歩いて行けますが、見学者用の小さなモノレールもありますので、それに乗っていくことも可能です。
五代松鍾乳洞について
五代松鍾乳洞は、昭和8年、1933年に赤井五代松氏が発見しました。発見者の名前を取って「五代松鍾乳洞」という名前がつけられています。奥行きは、天川村の観光ページによると80メートル以上あるそうです。
五代松鍾乳洞はガイドさんも一緒でないと中に入れません。入口のところでガイドツアーが出発するのを待ちましょう。また、モノレールを使うには当日予約が必要で、日によっては乗れないこともあります。その場合は山道を歩きましょう。
入場料金は大人450円、小人200円。モノレールは大人が上り400円、下り200円。小人上り200円、下り100円です。
面不動鍾乳洞について
面不動鍾乳洞も、五代松鍾乳洞同様に昭和8年、1933年に発見されました。天川村の観光ページによると、延長280メートル。関西最大級の鍾乳洞だそうです。五代松鍾乳洞と同じく、徒歩でもアクセスできますが「どろっこ」と名付けられたモノレールに乗っていくこともできます。
こちらは見学も自由。自分のペースで鍾乳洞見学ができますよ。関西最大級の鍾乳洞だけあって、見応えもあります。
入場料金は大人450円、小人200円。モノレールの料金は大人片道300円、往復500円。小人片道200円、往復300円です。
鍾乳洞以外のお楽しみ
洞川には温泉街もあります。日帰り温泉施設もありますが、せっかくなので1泊してみたいところですね。天川村には洞川温泉のほかにも、みたらい渓谷や天河弁財天など見どころがたくさん。個人的には1泊滞在してたっぷり楽しんでも良いのではないかと思います。
鍾乳洞に行かれる際の注意点
京都から日帰り~1泊2日のドライブで行ける鍾乳洞を紹介しました。記事を書くにあたっては、公式サイト等で情報を確認していますが、念のためお出かけ前にはご自身でも確認されることをおすすめします。
鍾乳洞内の気温は10~15℃くらいです。周辺も山なので、市街地に比べるとやや肌寒さを感じるかもしれません。薄手の羽織り物を1枚用意しておいたほうが安心です。もちろん天候にも気を付けて、自然を楽しんでくださいね。