京都・峰山の金刀比羅神社へ、狛猫に会いにレンタカーでドライブ!
- 2024.02.29
-
- コラム
こんにちは、京都の格安レンタカー会社、ベストレンタカーです。
先日、雑談をしていたときのことです。「2月22日は、にゃんにゃんにゃんでネコの日なんだよね」という話になりました。
「京都にもネコにまつわる場所がいろいろあるよね」
「松尾の近くにある梅宮大社のネコちゃんは人懐っこいよ」
「哲学の道のネコちゃんも有名だけど、私は会ったことがなくて……」
そんな話をしていながら、そういえばネコに関連するドライブスポットないかなと思っていたところ、ひとつ思い出しました!
そこで、今回は全国的にも珍しい「狛犬」ならぬ「狛猫」がいる神社をご紹介しようと思います。ネコの日は過ぎてしまいましたが、ネコ好きの方は次のドライブ先にいかがでしょうか?
日本で唯一?一対の狛猫がいる「金刀比羅神社」(京都府京丹後市峰山)
まずは、今回メインでご紹介する狛猫がいる神社をご紹介します。それは、京丹後市峰山にある、金刀比羅神社。名前からわかるとおり、香川の金比羅神社から勧進を受けて創建された神社です。
ご祭神、つまりお祀りされている神様は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)。関西でいうと、奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)などに祀られている神様ですね。
この神社の境内にあるのが、日本で唯一といわれる狛猫。しかも、片方の狛猫の足元には子猫がいるという、とても珍しい像です。
最近は日本唯一の狛猫がある神社として知名度も上がっているようで、SNSなどにもさまざまな写真が投稿されています。狛猫の御朱印、絵馬、お守りなどはもちろん、峰山町エリアには狛猫にちなんだお土産を販売しているお店もありますので、神社にお参りしたあとはぜひそんなお土産を探してみてはいかがでしょうか。
狛猫が金刀比羅神社にいる理由
さて、ここからなぜ狛猫がいるのかの説明を簡単にします。神社や神様の名前になるので、そんなことよりドライブ情報を知りたい!という場合は飛ばしても大丈夫です。
狛猫がいる末社の名前、木島神社という名前にピンと来た人は、かなりの京都通。京都の人には、天神川近くにある蚕ノ社(かいこのやしろ)と言えばわかる人もいるかもしれません。蚕ノ社は、正式名称を木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)といいます。ちょっと長い名前ですが、ここにも「木島(嶋)」という文字がありますね。
つまり、狛猫のいる木島神社は、京都の蚕ノ社から勧請された神社なんですね。
木嶋坐天照御魂神社は、蚕ノ社という別名からわかるとおり、境内に養蚕の神様をお祀りしています。そして峰山は、丹後ちりめんという織物の発祥の地。絹の材料となる養蚕もまた、さかんに行われていました。そこで、養蚕の神様を蚕ノ社からお迎えし、木島神社でお祀りすることになったのです。
さて、養蚕にはひとつ大きな敵がいます。それがネズミです。ネズミはちょっとしたすきまからするっと家の中に侵入し、蚕や蚕の繭を食べてしまいます。そこで人々はネコを飼い、ネズミから蚕たちを守りました。だから、養蚕の神様である木島神社の前に、養蚕の守りとしての狛猫がいるのです。
狛猫だけじゃない!金刀比羅神社の見どころ
狛猫以外にも金刀比羅神社には見どころがあります。いくつか紹介しましょう。
まずは、亀の池。大鳥居入ってすぐにある、それほど大きくない池ですが、亀がたくさんいます。晴れた日には、石の上に亀が多く集まって甲羅干しをしていることも。初めて見た人はきっとびっくりするのではないでしょうか。個人的に、大阪の四天王寺にあの亀の池とならんでたくさんの亀が見られる池だと思っています。
また、本殿はちょっとした山の上にあるため、自然も豊か。階段が多いので参拝は少し大変ですが、静かで清々しい空気が味わえます。ネコ好きだけでなく、神社がお好きな方や、自然をゆっくり楽しみたい方にもおすすめです。
金刀比羅神社の住所・電話番号・営業時間
公式サイト:https://konpirasan.com/
住所:京都府京丹後市峰山町泉1165-2
電話番号:0772-62-0225
京都市街から金刀比羅神社へのアクセス
京都縦貫自動車道を北へ向かいます。京丹後大宮ICから一般道に下り、国道312号をさらに北へ。長岡交差点を右折し、府道17号線をまっすぐ進むと「金刀比羅神社 駐車場」の看板が見えてきます。京都からの所要時間は約2時間。駐車料金は無料です。
金刀比羅神社周辺エリアは、日本遺産にもなっています!
金刀比羅神社がある丹後エリアは、「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」として日本遺産に指定されています。
指定されている自治体は、京丹後市、宮津市、伊根町、与謝野町の2市2町です。京丹後市で日本遺産の指定文化財となっているのは、金刀比羅神社以外では、丹後ちりめんの創始者のお墓がある常立寺(じょうりゅじ)、最初に織られた丹後ちりめんが奉納された禅定寺(ぜんじょうじ)など。
また、30分ほどクルマを走らせ隣の与謝野町に行けば、丹後ちりめんの工場跡を利用した丹後ちりめん歴史館、昔ながらの町並みが残るちりめん街道などの見どころがあります。さらに天橋立がある宮津市方面に足を伸ばせば、天橋立周辺エリアや江戸時代創業の旅館清輝楼(せいきろう)なども。
ネコ好きな方には、天橋立のすぐ近くにある慈恩寺もおすすめです。ここの境内では時々、人によってはぶらぶらお散歩しているときがあるんですよ。私(ブログ担当スタッフ)も何回か会ったことがあります。
興味がある方は、ぜひ以下のURLを参考にドライブ計画を立ててみてはいかがでしょうか。
日本遺産「300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊」について
公式サイト:https://www.tangochirimen.jp/
日本遺産ポータルサイト:https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/stories/story043/
本当に狛猫は金刀比羅神社だけ?
猫が神様のお使いになったのは、蚕を食べるネズミを退治してくれるから。
……ということは、他にも養蚕や絹織物が盛んだった地域に狛猫がいてもおかしくないのでは?
と思った私(ブログ担当スタッフ)。そこで、ちょっと調べてみました。
南部神社(新潟県長岡市)
新潟県長岡市にある南部神社にも、狛猫がいます。狛猫がいる由来も、ネコが蚕を食べるネズミよけになるから、という金刀比羅神社と同じような由来。しかもこちらではその名も「猫又権現」と、権現様にすらなっています。
とはいえ、こちらの狛猫は1体だけ。つまり、対(つい)になっていないんですね。しかも、南部神社は長岡市の市街地からかなり離れた山の中で、アクセスもあまりよくなさそうです。京都~新潟もかなり距離があるので、ちょっとドライブで観に行こうか!気軽にいえる距離ではなさそうです。
お松大権現(徳島県阿南市)
徳島県阿南市にある神社、お松大権現もネコだらけの猫神社。ただし、こちらの由緒はちょっとこわーい話です。
三大化け猫騒動と呼ばれる話のひとつに、「阿波の猫騒動」というものがあります。これは、阿波の国にいた庄屋の娘、お松が無実の罪で処刑されたのち、彼女の飼い猫であったお玉が濡れ衣を着せた人たちを次々と祟っていたという話。たたりを避けるために、人々はお松をお松大権現として祀り、その境内をネコで埋め尽くした……というのが、お松大権現の由緒です。
境内には約1万体もの招き猫や、猫大仏や猫不動、猫七福神など、ネコの像がたくさんあります。勝負事に御利益があるとして、ネコ好きな方から受験生などここ一番の勝負を控えている人が多く訪れるそうですが、ここにも、狛猫がいるようです。
近場では、大阪府高槻市にある上宮天満宮(じょうぐうてんまんぐう)が「猫神社」という異名を持っています。猫神社と呼ばれる理由は、境内にイヌやネコなどのペットなどの小動物をお祀りするお社があるから。ただ、こちらにも狛猫はいません。お賽銭箱にネコの親子の銅像がありますが、一対の狛猫といえるようなものではないようですね。
日帰りで、1泊で、狛猫に会いに行こう!
2月22日の猫の日にちなみ、狛猫がいる峰山町の金刀比羅神社をご紹介しました。
京都府の中でも北部にある京丹後市峰山町は、冬は少々寒い場所。しかしそれでも3月に入ると、少しずつ温かくなっていきます。春のドライブ旅にいかがでしょうか?
猫好きの方には、少し遠いですがGWなどに徳島に足を伸ばし、お松大権現を訪れてみても楽しいかもしれません。1泊の旅程を組んで、合わせて淡路島を回ったり、和歌山からフェリーを使ったりしても面白いかもしれません。
弊社では、当日プラン(12時間)なら軽自動車2,800円、コンパクトカー3,000円という格安価格でレンタカーをご利用いただけます。春の1日をドライブで楽しむなら、ぜひ一度弊社にお問い合わせください。
それでは、スタッフ一同、お問い合わせ・ご予約お待ちしております!